露地でミニトマトを育てるとき、最初に迷いやすいのが「肥料をどのくらい入れるか」と「畝立てにどのくらい手間がかかるか」です。
この記事では、1区画 2800mm × 600mm(約1.7m2)の露地畑を例に、施肥量の考え方、使った資材、畝立てからマルチ張りまでの流れをまとめます。計算式だけでなく、実際の作業写真と所要時間も残しておくことで、同じような規模の畑を準備するときの目安にしやすくしました。
今回やったこと
今回の作業内容は次の通りです。
- 夏秋トマト向けに、1区画 1.7m2 の施肥量を計算する
- 化成肥料、牛糞、マルチ、固定用ピンをそろえる
- 穴掘り、肥料投入、畝立て、マルチ張りまでを実施する

畑の条件
今回の前提条件は次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区画サイズ | 2800mm × 600mm(約1.7m2) |
| 対象作物 | 夏秋トマト |
| 栽培期間 | 5月〜10月(約6か月) |
| 土の特徴 | 砂質で水はけが良い畑 |
今回は、近くで先に作業していた方から「この場所は砂質で水はけが良すぎて、水やりが大変」と聞いていたため、保肥力を上げる前提で牛糞を多めに入れる方針にしました。
施肥量の考え方
施肥量は、10a あたりの基準量を自分の区画面積に換算して求めました。今回はトマトの目安として、N : P : K = 10 : 25 : 16 kg / 10a を基準にしています。
1区画 1.7m2 の場合は、次のように計算できます。
N: 10 × (1.7 / 1000) = 0.017 kg = 17 g
P: 25 × (1.7 / 1000) = 0.043 kg = 43 g
K: 16 × (1.7 / 1000) = 0.027 kg = 27 g

表にすると、1区画あたりの必要成分量は次の通りです。
| 成分 | 必要量 |
|---|---|
| 窒素(N) | 17g |
| リン酸(P) | 43g |
| カリ(K) | 27g |
今回は元肥と追肥を 5:5 で考え、同じ設計を追肥側にも使う前提で、必要な資材量を見積もりました。
使った肥料と資材
今回使った肥料は、DCM の 3:7:5 有機肥料です。100g あたり N3g : P7g : K5g なので、必要量が最も大きいリン酸(P)を基準に必要量を逆算しました。
P43g を満たすには 43 / 7 × 100 ≒ 614g
元肥と追肥を通して見ると、1区画あたり約1.2kg
4区画分では 1.2kg × 4 = 4.8kg
この計算なら、5kg 袋を1つ用意すれば、4区画分の元肥と追肥をまとめて見込めます。

購入した資材は次の通りです。
| 品目 | 金額 |
|---|---|
| 有機野菜肥料 5kg | 1,628円 |
| 発酵牛糞 40L × 2袋 | 437円 × 2 |
| 雑草防止マルチ(黒)95cm × 50m | 877円 |
| いえ周り用ミニピン 30本入 × 2袋 | 712円 × 2 |
畝立てとマルチ張りの手順
今回は、穴掘りからマルチ張りまでを1区画ずつ進めました。
1. 穴を掘る
まず、畝立て前の状態です。

鍬で幅45cmほど、深さ30cm弱の穴を掘ります。

2. 牛糞と肥料を入れる
穴を掘ったら、牛糞と有機肥料を入れて混ぜ込みます。
- 牛糞は 20L 入れました
- 有機肥料は、今回の設計で見込んだ元肥分を入れました

今回は砂質で保肥力が弱そうだったため、牛糞は通常の 10L ではなく 20L 入れています。土を握ると崩れやすい、水をまくとすぐ引くような畑では、水分や肥料分をためにくいので、有機物を厚めに入れておくと作業方針を決めやすいです。
3. 畝を立てる
周りの土を寄せて畝を作り、最後に塩ビパイプのような円柱状のもので天面をならします。

穴掘りから畝立てまでの所要時間は、1区画あたり約20分でした。
4. マルチを張る
マルチ張りは、次の流れで進めました。
- 畝の端に鍬で溝を切る
- マルチを敷いて溝に入れる
- 土を被せて固定する

固定用のピンも試しましたが、実際には土でしっかり押さえる方が安定しました。ピンは補助的に使うくらいで十分だと感じました。
マルチ張りの所要時間は、1区画あたり約15分です。慣れれば10分前後まで短縮できそうですが、最初は思ったより時間がかかります。
作業して分かったこと
今回の作業で、特に目安になった点をまとめます。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 有機肥料 | 5kg 袋1つで 4区画分の元肥 + 追肥を見込める |
| 畝立て | 穴掘り〜畝立てで 1区画 約20分 |
| マルチ張り | 1区画 約15分 |
| 固定方法 | ピンよりも土で押さえる方が確実 |
小さい区画でも、面積換算で施肥量を出しておくと、肥料選びと購入量の判断がかなり楽になります。先に必要量を出しておけば、「5kg 袋を1つ買えば足りる」といった判断まで一気につながります。
今後の追肥予定
追肥は、5月〜10月の期間で均等に分けて施用する予定です。現時点では実績ではなく計画段階ですが、1区画あたり月1回を目安にすると、1回あたり約100gがひとつの目安になります。
| 時期 | 施用量の目安 |
|---|---|
| 月1回 × 6回(5月〜10月) | 約100g / 区画 / 回 |
実際の生育状況を見ながら、この部分は今後調整していく予定です。
まとめ
露地畑の準備では、施肥量の計算と畝立ての手順を先に整理しておくと、当日の作業がかなり進めやすくなります。今回の区画では、1.7m2 を基準に必要成分量を出し、DCM の 3:7:5 化成肥料を使うことで、4区画分まで無理なく見積もれました。
次の作業は苗の植え付けです。追肥は月1回を目安に進める予定なので、植え付け後の生育や追肥の実際の回し方も、別の記事で続けて残していきます。