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ミカンのスス病を葉みがきで除去する [#PL-0001-0001]

イントロ・背景

2月21日は、庭のミカンの木に広がっていたスス病への本格的な対処に取り組みました。
黒くすすけたような葉が増えてきていて、見た目にも健康そうとは言えず、放っておくと光合成の妨げにもなってしまいます。
原因はカイガラムシ由来の分泌物にスス病菌がつくことだと分かっていたので、「これ以上広がる前に、一度腰を据えてきれいにしてあげよう」と決めました。

病気の葉を前にすると、どうしても不安な気持ちになりますが、一本一本の葉と向き合いながら、できるだけ木に負担をかけずに整えていくことを意識しました。
今後はマシン油剤で予防していく方針ですが、すでについてしまったスス病は葉みがきで落とすしかありません。
その「地道だけれど大事な作業」を、夕方から夜にかけてじっくり行った一日になりました。

実施内容

この日は、主に次の3つの作業を行いました。

  • スス病の除去(歯ブラシで葉みがき)
  • かいよう病と思われる葉の除去(ハサミでカット)
  • ミカンハモグリガに著しく侵された葉の除去(ハサミでカット)

まずはスス病の除去です。
手袋をして葉を一枚ずつ手のひらに乗せ、歯ブラシで優しく磨き、黒い汚れを落としていきました。
時間は15:30〜18:30ごろまでかかり、日が沈んだあとはヘッドライトで照らしながらの作業になりましたが、磨いた直後に葉が少しずつ光を取り戻していく様子は、とても達成感がありました。

次に、歯ブラシではどうしても取れない「あざ」のような斑点がついた葉を確認し、かいよう病の症状と判断してハサミでカットしました。
数としてはそこまで多くはありませんでしたが、気になる葉は早めに取り除くことで、木全体の負担を軽くする狙いがあります。
ハサミを入れるたびに「本当に切ってしまってよいか」を確認しながら、必要最低限の除去にとどめるよう心がけました。

最後に、ミカンハモグリガに侵されている葉をチェックしました。
ミカンハモグリガ自体は「多少いても問題ない」程度ですが、葉全体に著しく筋が走っているものは、思い切ってカットしました。
こちらもハサミを使い、木のバランスを見ながら、残す葉と切る葉の線引きを一枚一枚判断していきました。

結果

作業前後の様子は、Before / After の写真で見ると変化がとても分かりやすくなりました。
黒くくすんでいた葉が、磨くことで本来の緑色を取り戻し、全体としてもすっきりとした印象になりました。
写真を見返すと、作業中には気づきにくい「少しずつの変化」が、積み重なると大きな違いになることを実感します。

ポイント1

before 1 after 1-1 after 1-2

ポイント2

before 2 after 2

ポイント3

before 3 after 3

写真で見ても、スス病の黒い被膜が取れて、葉の表面が明るくなっているのが分かります。
作業中は地味な単純作業の連続ですが、「Beforeの状態には戻したくないな」と思うくらい、Afterの姿には清々しさがありました。

考察・次の方針

今回の作業を通して感じたのは、「薬剤だけに頼らず、物理的なケアを組み合わせることの大切さ」です。
マシン油剤は、これから発生するカイガラムシやスス病の予防にはとても有効ですが、すでについてしまったスス病そのものを一気にリセットしてくれるわけではありません。
だからこそ、今回のような葉みがき作業は、時間と手間はかかりますが、木との対話のような感覚でとても意味のある工程だと感じました。

それと、実際にやってみて意外だったのが「自分のほうが元気になった」ことです。
普通なら3時間も外で立ちっぱなしで作業していたら、終わったあとにどっと疲れが来そうなものですが、この日はそうなりませんでした。
むしろ、気持ちがすっと明るくなるような感覚が残りました。

葉を磨くたびに、黒ずみが取れてミカンの葉が少しずつ元気な緑に戻っていきます。
その変化が目の前で起きるのが嬉しくて、手を動かすほど集中できました。
さらに、磨いているとふっと立ちのぼるミカンの葉のいい香りがしてきて、それがまた背中を押してくれるんですよね。

「植物パワーってすごいな」と、素直に思いました。
こちらが世話をしているつもりでも、実際には、元気を分けてもらっているのは自分なのかもしれません。

一方で、暗くなるまで作業が長引いたことからも分かるように、「早めに、こまめに」対処していくことが今後の課題です。
スス病やかいよう病、ミカンハモグリガの症状を早い段階で見つけられるよう、日常的な観察の頻度をもう少し上げたいと思います。
今後は、定期的な見回りとマシン油剤による予防を組み合わせて、今回のような大掛かりなリセット作業が必要ない状態を維持していくことが目標です。

次の方針としては、

  • 観察の頻度を上げ、初期症状の段階で対応する
  • マシン油剤を時期に合わせて計画的に散布する
  • 病気の葉や著しく侵された葉は、早めにピンポイントで除去する

といった点を意識しながら、ミカンの木が一年を通して元気に育っていけるよう見守っていきたいと思います。